ギリシャラブ | It's only a joke

ギリシャラブ

It's only a joke.

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ギリシャラブ 1stアルバム

01.竜骨の上で

02.つつじの蜜

03.夜の太陽

04.セックス

05.機械

06.ヒモ

07.パリ、フランス

08.よろこびのうた

09.パリ、兵庫

10.イッツ・オンリー・ア・ジョーク

11.ギリシャより愛をこめて

2017.3.15 release

MRCD-5654 ¥2,000-(tax out)

ミロクレコーズ

Music Video

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岩出拓十郎

岩出拓十郎(本日休演)

「この音楽は映画だ。それも小さな映画館でやっている、華やかではない感じの。しかし、そこには大事なもの全てがあるような気がする。」

岩出拓十郎(本日休演)

歌詞が凄いバンドは珍しい。何を言ってたのか入ってこなかったり、ちゃんと聴いても何が言いたいのかわからない。そもそも聴き手も歌詞なんて聴いていないことが多い。音楽好きな人やバンドやっている人ほどそうだったりする。

しかしメロディがよくても歌詞がダメな曲は、まさに画竜点睛を欠く事物の代表例だ。ギリシャラブは歌詞が凄い。1ワードでハッとする。そして次の言葉がまた予想できない。そうした言葉からまた次の言葉へ移るとき、メロディの流れる力を借りて、想像力は飛翔する。
それは、点と点を橋渡しするような、ジャズや俳句にも似たスリリングな瞬間だ。もしかしたら百人一首にも似てるかもしれない。 しかし、全部聴いてみると、非常にロジカルでかつキャッチーだ。

このアルバムでは、こうした曲達が、群をなして、物語を語りはじめる。歌は、語り部のように朗々と、時に登場人物のようにヒリヒリと、曲を形にする。演奏とアンサンブルは、シンプルで骨しかない。そこには必要最低限の研ぎ澄まされた感覚が現れているんじゃないか。

この音楽は映画だ。それも小さな映画館でやっている、華やかではない感じの。しかし、そこには大事なもの全てがあるような気がする。 そんな感じのアルバムだ。

岡村詩野

岡村詩野(ライター)

「ギリシャラブ主催の妄想音楽巡礼ツアーにようこそ。目印はポップス絶対主義の旗印。最後までどうぞお楽しみください。」

岡村詩野(ライター)

言うまでもなくギリシャラブ、という言葉は正規の外来語でもなければもちろん正規の日本語でもない。英語圏の人にギリシャと言って南欧のあの国をすぐ思い浮かべる人もいないだろうし、そこにラブという単語が文法上間違った形でくっつくことの意味もたぶん理解できないはずだ。

むろん、日本人の我々にも全くわからない。 一体これは何語なのか、いや、何者なのか……何物なのか。 しかしながら、つまり、要するに、ギリシャラブとはそういうバンド……もとい、そういう音楽なのである。

紛れもない純然たるポップ・ミュージックには違いない。 だが、日本に生まれ、日本に暮らし、日本で様々な国の音楽を知り、舶来文化を自在に想像し、自由にそれを解釈し、時には誤解したまま吸収。そして、あくまでポップという基軸の中で軽やかにフライトする。

今日はブルックリン、明日は南ロンドン、一週間前はカブールだったかな、確か一ヶ月前はパリで、その前日はまだ兵庫県のどこか懐かしい場所にいたような気がする。そして、今また京都に戻ってきてしまった……というように。

知り合ってまだ2年ほどだがヴォーカルの天川悠雅とはいつもたくさんの音楽について語り合ってきた。ブラー、デーモン・アルバーン、ジュリアン・コープ、ベイルート、ダーティー・プロジェクターズ……最近ではホイットニーやレモン・ツイッグス、フォクシジェン周辺が面白いという話も、彼とならリスナー同士無邪気にできてしまう。

きっといつも彼の頭の中は行ったこともない土地、場所の風景でいっぱいだ。そこがどんな風景で、どんな人たちが生活をしていて、どんな音が鳴っているのか、勝手気ままに思い描く。

そこでは青いノースリーブのワンピースを着た女の子が雪が舞い散る町の中でポルカに合わせてステップを踏んでいるかもしれない。 ツツジの蜜を口の周りにベットリつけてニタリと笑う女性が枕元で囁いてくれるかもしれない……というように。

本日休演の岩出拓十郎という、同じ京都で活動する強い味方を得た天川とギリシャラブ主催の妄想音楽巡礼ツアーにようこそ。目印はポップス絶対主義の旗印。最後までどうぞお楽しみください。

入江陽

入江陽
(シンガーソングライター)

「ギリシャラブの、あやしい魅力に、私は情緒不安定になるのでした。」

入江陽
(シンガーソングライター)

ギリシャラブのファーストアルバム、好きです。ファンになりました。 ファンとしての欲深いエゴなんですが、セカンドアルバム、サードアルバムも聴きたい。

いや、音楽でも音楽じゃなくてもいいので、しつこく、しぶとく、なにか作り続けて欲しい。

いや、そんなことを言うファンのことなど気にせず、好き勝手やってくれ!

いや、やっぱり作り続けて欲しいな、、、

と、ギリシャラブの、あやしい魅力に、私は情緒不安定になるのでした。

吉田ヨウヘイ

吉田ヨウヘイ
(吉田ヨウヘイgroup)

「同時代に活動している志の近いバンドとしてこれからお互い競い合っていけたら嬉しいです。」

吉田ヨウヘイ
(吉田ヨウヘイgroup)

こういうバンドを自然に仲良くなった仲間でやれていたり、音楽的に共通するところがあるバンドと助け合って活動していたりするのが本当に羨ましい。詳しい経歴は知らないけど、多分彼らは僕より結構年齢が下なはずだ。

彼らと同じくらいの年齢の時、僕はバンド活動がうまくできていなかったので、この素晴らしいアルバムを聴きながら「こういう人達がいるような環境で一緒に音楽をやりたかったな」と思ってちょっと寂しい気分になったり、その後で「でもみんな凄くて輪の中に入れなかったら辛かったかも」とちょっとほっとしたりもした。

同世代で同じ環境で過ごすのは無理な願いだけど、同時代に活動している志の近いバンドとしてこれからお互い競い合っていけたら嬉しいです。

Live

2月19日(日)

『入江陽とギリシャラブ』

京都 西院ネガポジ

出演

入江陽トリオ/ギリシャラブ

open18:00 / start19:00

adv2000 / door2500

3月11日(土)

『ミロク謝音祭』

代官山 晴れたら空に豆まいて

出演

ギリシャラブ/本日休演
コアントローズ/ボンボヤーズ

open18:00 / start18:30

adv2900 / door3200

<<アルバム先行販売あり>>

3月18日(土)

『イッツ・オンリー・ア・ジョーク
発売記念企画』

京都 livehouse nano

出演

ギリシャラブ/ラッキーオールドサン
/yoji & his ghost band

open18:00 / start18:30

adv2000 / door2500

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